財産分与

学資保険のデメリットも知っておこう

子どもの教育資金を準備するという目的のために加入する学資保険。
自分で貯蓄をしていく自信が無いという方や、親に万が一のことがあったときに子どものためにお金を準備しておきたいという方にとっては、非常にありがたい存在であります。
しかし、そんな学資保険にもデメリットが存在します。
どんなことなのでしょうか。

銀行などで定期貯金をしていった場合、自分が貯金していった分は必ず手元に残っていきます。
学資保険も、もちろん基本的にはそうなのですが、万が一加入している保険会社が倒産してしまったりしたら、払い込んだ分の一部が戻ってこない可能性があるのです。
保険会社が倒産した場合は、他の保険会社にそのまま保険内容が引き継がれることになるのですが、100%補償されるとは限らないのです。
最低限90%は補償されるということは決まっているのですが、残りの10%はもしかしたら戻ってこないということもあり得るのです。

また、学資保険は基本的には満期になるか、解約をするまで、お金を引き出すことができません。
銀行の定期預金などの場合は、必要になればいつでも解約をしてお金を引き出せるのですが、学資保険はそういうわけにもいきません。
大学入学時に満期になる保険に加入していたものの、高校から大学までエスカレーター式の私立学校に入ることになり、急にお金が必要になった…という場合でも、満期前に給付金を受け取ることはできません。

途中解約した場合、払い込んだ金額がそのまま返ってこればいいのですが、多くの場合は払い込み金額よりも少ない金額しか戻ってきません。
結果的に、損をしてしまうことになるのです。
経済的な事情で保険料を払い続けることができなくなってしまい、解約せざるを得なくなり、損をしてしまったというケースは少なくありません。

このように、学資保険は長期的に加入する保険であるということから、先々に起こる可能性のあるリスクを考えて加入する必要が出てきます。
このデメリットを回避するためには、給付金の受け取りタイミングを柔軟に変更できるようなタイプの学資保険に加入したり、月々の支払金額を無理の無いような金額にしたりすることが大切になります。
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参考:学資保険のデメリット